2023-24 プレミアリーグ 第2節 マンチェスターシティ VS ニューカッスル

プレミアリーグ第2節注目試合の戦術を解説をします。

 

第1節でチーム中心のデブライネが負傷し不安が残るマンチェスターシティ、対するニューカッスルは昨季4位で21年ぶりのCL出場権を手にしたチーム。今季もCL出場権を取る事ができるのか注目です。

 

結果は、マンチェスターシティの勝利

マンチェスターシティ 1 1-0
0-0
0 ニューカッスル

ゴール

前半30分 (マンC)アルバレス

 

目次

ゴールシーンの原因分析

両チームの守備・攻撃

 

1点目の原因分析

 

30:15分(見事な崩しでアルバレスがゴールを決めるシーン)

ゴールができた要因

コバチッチの判断が速い

(ボールを受けてすぐに空いたスペースを察知)

②相手を騙して出すパスだったのジョエリントンは反応する事ができなかった

(体は左を向いているが、パスを出す瞬間に体を少し右に捻って、空いたスペースにボールをだしている)

③フォーデンのライン間でパスを受ける技術が高い

④ハーランドがトリッピアーとシェアを引きつけてる為アルバレスがフリーになれた

アルバレスのシュートの技術が高い

 

ニューカッスルの対策

①ゴードンがウォーカーに引きつけられていたので、バックパスのコースであったコバチッチにマークをつけていたら、防ぐ事はできたかもしれない。

(ウォーカーに対してダンバーンがすでにマークをついていたので囲んでボールを奪うなら、ボール保持者へプレスをかけるより、後方のコバチッチにマークをつける方がパスコースがなくなり、結果ボールを奪う可能性が高くなる)

 

マンC 攻撃

・基本はグバルディオル、ルベンディアスの2CB

・数的同数になると、ロドリ or コバチッチが落ちて3CBへ変更

・アカンジの偽CB化(NEW)

・ゴールを決めてから,2CB(アカンジor ロドリ、ルベンディアス)SB(ウォーカー、グバルディオル)のシステムが多くなった

 

後方からのビルドアップ

①グリーリッシュが左の低い位置に下がりウォーカーが高い位置を取る形

※先制点後、押し込んでいる時以外は、ウォーカーは低い位置でポジションを取るようになる

メリット

 ・グリーリッシュにマークをつける場合、トリップピアーがつく為、左サイドの高い位置でスペースが生まれる

 ・ウォーカーにマークをつける場合、ダンバーンがつく為、右サイドの高い位置でスペースが生まれる

 ・相手選手が中盤のスペースをしめると、ウォーカー、グリーリッシュがフリーでボールをうけやすくなる。

②CBがボールを持っている時は、相手の前線の選手がハイプレスを仕掛けてこない為ロドリorコバチッチがフリーでボールをうけて、パスを展開する

04:30分(ウォーカーにバーンがマークをつけるもロドリがワンタッチでハーランドへパスを出し、局面を打開するシーン)

 

相手陣内へ押し込んでいる形

①ウォーカーとグリーリッシュが外で張っているが、2-3-5のため外はフリーになる

(ウォーカーはそこまで、クロスがうまくないのでペップに指示をされているのかクロスをなかなかあげなかった)

②両WGにフリーでボールが入る事で、相手の中盤を引きつけて相手中盤を揺さぶる事でライン間のスペースが空く

08:32分(グリーリッシュの揺さぶりで、ライン間にスペースが空きフォーデンがボールを受けてチャンスになるシーン)

マンC 守備

①GKからのビルドアップ時には、ロドリorコバチッチが、ギマラインスをマンマーク

ギマランイス等の中盤ににボールが入るとFW陣もプレスバック

③ルベンディアスやグバルディオルが中盤までボール奪取の為にでた際は、中盤のアカンジがCBに降りる

 

54:06分(プレス連動でゴードンのトラップミスを誘いコバチッチがボール奪取したシーン)

ニューカッスル 攻撃

後方からのビルドアップ

・縦パスをつけて、選手の質で攻撃を組み立てる形。

マンCのように連動したプレスができるチームかつ、相手選手の質が高い為ボールロストしている場面も多く見受けられた。

 

縦パスで質に頼るメリット

①前線で数的優位になる可能性が高くなる。(守備側が2人以上でプレスをかけてきてた場合)

②選手の配置を深く考えなくても、攻撃が成立する。

 

デメリット

①ボールロストの確率が高くなる。(ボールを受ける時点で不利な状況からスタートする為、トラップミスやボールキープできない選手だとロストする)

②攻撃が成立しない(相手のチームが選手の質で上回っている場合)

 

16:53分(イサクがボールを受けてうまく反転し、ドリブルが成功したシーン)

右サイドの仕掛け

ゴールの可能性が高かった攻撃の形。

基本的に右サイドからの攻撃を行い、アルビロンがボールを持っても仕掛けず、トリッピアーや近くの選手がオーバーラップをする選手へパスをしクロスする形でゴールを狙っていた。

48:23分(トナーリ、アルミロン、トリッピアーの連携で崩したシーン)

 

 

ニューカッスル 守備

①FWは相手CBがボールをもっているとプレスをかけずにアンカーへのパスコースを防ぎ、アンカー(ロドリ、コバチッチ)へボールが入ると、ギマラインスやトナーリがプレスをする

②GKにバックパスをするとスイッチを入れる

・FW陣がGKへプレス

・中盤の選手も前進しマンC中盤の選手へマークをつけてパスコースを防ぐ、パスを出したら一気にプレスをかける

 

6:05分(プレスの連動でギマランイスがボール奪取するシーン)