2023-24 プレミアリーグ 第3節 マンチェスターシティ vs シェフィールドユナイテッド

プレミアリーグ第3節マンC vs シェフィールドUの試合を解説します。

 

開幕2連勝中のマンC、しかしペップが手術を行う為、指揮することができない不安な状況。

対する昇格組のシェフィールドユナイテッドは開幕2連敗。

昇格組はまだ、1勝もできてない中勝利する事ができたのか注目です。

 

結果は、マンチェスターシティの勝利

マンチェスターシティ 2 0-0
2-1
1 シェフィールドユナイテッド

ゴール

後半18分 (マンC)ハーランド

        43分   (シェフィールドU)ボーグル

  45分 (マンC)ロドリ

 

目次

ゴールシーンの原因分析

両チームの守備・攻撃

 

マンC 1点目の原因分析

ゴールができた要因

①グリーリッシュがファーに質の高い(相手選手頭上にボールを送り込む事)クロスがができた事

②ファーにハーランドがいた事。

 

ファーにクロスする事に対しての有効性については以下で様々な人が発信している。

note.com

 

シェフィールドUの対策

・グリーリッシュにクロスを上げさせない

※アフメドジッチがカットインを防ぐため、カットインドリブルを防ぐ位置に立ち、対策は行なっていた。しかしグリーリッシュのドリブル時のボールの置き所が相手の足が届かない位置から、クロスを行ったので防ぎようがない失点にみえた。

 

62:21分(グリーリッシュのクロスからハーランドがゴールを決める)

 シェフィールドU1点目の原因分析

ゴールができた要因

①マクバーニーがアケに競り合いで勝利

②トラオレの仕掛けからウォーカーのクリアミスを誘う

③グバルディオルがボーグルに対してプレスをしようとした所、パジャムが邪魔をした事によりシュートブロックに間に合わなかった

 

 マンCの対策

PAでボールをクリアする際は、外に大きくクリアする

84:24分(トラオレ→ハーマー→ソウザ→ボーグルの繋ぎでゴールを取る)

 

 

 マンC2点目の原因分析

ゴールができた要因

①ウォーカーがボールタッチラインを超えそうな所で、ラルシからボール奪取

②ロドリのシュートの質の高さ

③ハーランドに3人のマークがついていることにより、ニアでフリーの選手ができた

 

 シェフィールドUの対策

・ロビンソンの立ち位置が、クロスに対して有効な立ち位置ではなかったのでフリーのフォーデンにマークする。

87:56分(フォーデンのトラップで浮いたボールをロドリが左足でボレーシュート)

 

 

マンC 攻撃

後方からのビルドアップ

相手FWは前線2人がプレスをかける、もしくは中央で引いて守る形のため、3CB(ルベン、グバルディオル、アケ)の一人がフリーとなるので、その選手に渡しビルドアップを行う。

18:23分(相手がゾーンディフェンスで守っている事を利用し、コバチッチがドリブルを仕掛けフリーキックをとる)

引いた相手に対しての攻め

デブライネ不在の影響が大きくでてしまった試合となりました。

昨季のゴールパターンの一つでもある、デブライネのクロス→ハーランドのヘディングが出来ていれば、楽な試合展開となれたと思います。

相手が引いて守るため、クロスを仕掛ける機会は多かったが、ウォーカーやシルバのクロスの質では相手の脅威になりませんでした。

後半41分からフォーデンが入ったことにより、ドリブルで相手を引き付けることができるシーンでチャンスを演出していたので、個人的には引いた相手の場合はシルバorコバチッチの代わりに、フォーデンを出すと、攻撃のチャンスをたくさん作れたと思います。

何故なら、クロスでハーランドに合わすことができない以上、ドリブルやライン間でボールを受ける事が得意な選手を入れる事で相手を惹きつけて、空いたスペースを活用するしかないからです。

86:15分(ウォーカー、フォーデンのドリブルでチャンスを作りフリーの選手ができる)

マンC 守備

相手はビルドアップ時に、グラウダーパスで繋げてこない為、マンCがボールを奪われた後の守備を解説していく。

①ボール保持者に対して、近い選手がプレスを仕掛け、プレスを仕掛けた選手のポジションを近くの選手がカバーする。

②相手の方が後ろの人数が多い為、DFとMFの選手をマンマークをして、前に向かせない守備。

20:21分(相手のパスコースを消し、プレスを行う事でシルバがボール奪取)

 

シェフィールドU 攻撃

後方からのビルドアップ

 GKから右サイドの選手(FWのオスラやWBの,バルドック)にあてて攻撃を展開

グバルディオルが意外と空中戦が得意じゃないようにみえた。バルドックとオスラに競り合いで負けてるシーンやボールに反応できずに、展開される事があった。

その為、徹底的に右サイドにロングボールを送る回数が多かった。

また、バルドックが競るタイミングで背後にオスラやトラオレが走り込む形

 

11:35分(バルドックの落としから、トラオレにボールが渡るシーン)

 ハイプレスの対処

マンCはDFとMFをフリーでボールを持たせない守備の為、ボールを繋ぐ事ができないので、高いラインを取っているCBの裏を狙う攻撃が多く見受けられた。

42:47分(イーガンのロングパスから裏に抜けたパドックにボールが渡る)

 マクバーニー投入による変化

グバルディオルは競り合っても負ける事を察していたのか、マクバーニーに競り合わずに背後のボーグルをマークするように徹していた。

その為、マクバーニーにボールがピンポイントで届けられれば全部収める事ができており、かつ空中戦もアケとロドリに勝利していてた。

前半と同じ攻撃の為、何故前半からマクバーニーをスタメンで使わなかったのか疑問に残った。

71:10分(マクバーニーのパスからトラオレにボールが渡る)

シェフィールドU  守備

①2CBを前線二人がマークし中央を固め、5-3-2の形。

コバチッチが、フリーでボールを持たれたら危険なゾーンでは、CBのアフメドジッチが出ていきマークをつけ、前を向かせない守備をしていた。

(60:06分にPA付近で、ソウザの寄せがあまくフリーな状態でコバチッチがボールを持ち、ハーランドへスルーパスをし、チャンスになっていたので、この対策は有効だった事もわかる。)

46:02分(全てをゾーンディフェンスするわけではなく、フリーの選手を作らないように工夫し相手のパスコースを消していた)